数ある介護資格…私も介護の世界に飛び込んだ時は正直チンプンカンプンでした。
- 何から目指せばいい?
- 費用はいくらかかるの?
- 取得するまでの期間は?
- お得な制度ってないの?
資格のことについて理解していくうちに、未経験から目指せる資格から、実務経験を重ねた人に向けた資格まで幅広く用意されていることを知りました。
今記事では資格を無料で取得する方法も紹介しています。将来どの資格を目指そうか悩んでいる方、ぜひ最後までご覧ください。
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記事の筆者について
新卒でメーカー営業を1年半務めるも挫折、紆余曲折あり福祉施設に8年勤めました。その間社会福祉士を働きながら取得しています。その後、30代で地方公務員に資格枠(社会福祉士)で採用され、後に精神保健福祉士の資格も取得しています。
現在はWEBライターとして活動中。実体験を交えながら有益な情報を伝えていきます。
この記事は3分程で読めるようまとめています。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
《結論》介護資格はレベルに合わせて取得できる 将来のキャリアを考慮して取得を
- 介護の代表的な資格は
- 介護職員初任者研修 《介護資格の入門的な資格》
- 介護職員実務者研修 《中級者的資格。介護福祉士取得のためには必須》
- 介護福祉士 《介護唯一の国家資格。取得まで一苦労だが恩恵も大きい》
- 福祉業界にはほかにも相談系などの資格もある
- ハローワークや転職サービスを活用し資格取得のための費用を下げよう
介護の資格を分かりやすく紹介
- 介護職員初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
介護の代表的な資格は上記の3つになります。それぞれ分かりやすく紹介していきます。
介護職員初任者研修 《介護資格の入門的な研修》
介護職員初任者研修とは
初任者研修は介護の入門といえる資格です。
初任者研修を修了することで介護の基礎知識・スキルがあることを証明できます。 初任者研修資格を取得していると、採用時に有利になったり、給与の面で優遇されることもあります。
以前あったヘルパー2級と呼ばれた資格と同等の取り扱いになります。
介護職員初任者研修の取得方法
取得するにあたり、年齢制限などの受験資格はなく誰でも修了することができます。通学か通信に選ぶことができ、生活スタイルに合わせて受講することができます。
通学講座は、短期間で資格取得を目指したい方におすすめで、最短約1か月で資格を取得できます。
- 平日のみ通う
- 土日のみ通う
など自分の都合と合わせてコースを選べ、スケジュールに応じて通いやすい場所にスクールがあるか調べてみましょう。
テキストなどを使って自宅で勉強します。家事や育児、今現在している仕事との両立や、スクールが近場にない場合に便利な方法です。
注意したいのが、カリキュラム130時間のうち、40.5時間は自宅での学習が認められ、それ以外は通学で学ぶ必要となり、全く通学しなくていいわけではないので注意しましょう。通学のみと比べると、資格取得の期間が長くなる傾向です。
介護職員初任者研修の費用
資格取得にかかる費用はスクールによって異なり、3~12万円程度が目安です。スクールによって値段や特徴が異なるので、いくつか見て検討することをおすすめします。
介護職員実務者研修 《中級者的資格。介護福祉士取得のためには必須》
介護職員実務者研修とは
実務者研修とは、介護職員初任者研修の上位にあたる資格です。
実務者研修を取得することによりサービス提供責任者として働くことができ、医療的ケアやたん吸引など実践的なスキルが身に付きます。
さらに、介護施設で働きながら国家資格である介護福祉士を目指すためには、この実務者研修の修了が必須のため、将来、介護職でステップアップしていきたい方はオススメの資格です。
介護職員実務者研修の取得方法
実務者研修を取得するために必要な時間は、研修時間で表され、無資格の場合は450時間・6ヶ月と定められています。
既に先ほど紹介した介護職員初任者研修を取得している方なら、最短で2ヶ月程度(自宅学習+通学10日間ほど)で実務者研修の資格を取得することが可能です。
こちらも初任者研修と同様で通学・通信のいずれかのコースを選ぶことになります。
介護職員実務者研修の費用
費用コースや学校によって変わりますが通学・通信共に10〜30万円ほどかかります。 ほかの介護資格の有無や、どの資格学校を選ぶかで費用が異なるので条件があう学校を探してみましょう。
「少しでも安く取得したい」という方はこのあとオススメの方法も紹介します。
介護福祉士 《介護職唯一の国家資格。取得まで一苦労だが恩恵も大きい》
介護福祉士とは
介護福祉士は介護職唯一の国家資格です。
福祉国家資格は介護福祉士を含め3つあり、ほかに社会福祉士と精神保健福祉士があります。介護福祉士はその中でも、生活上困っている人の手助けをするエキスパートです。
- 食事介助
- 入浴介助
- 排泄介助
など支援を必要とする人のサポートし、利用者と近い距離で関わることになります。有資格者と無資格者では仕事内容は基本的には変わりませんが、周りから一定の評価を受けやすいなどメリットは大きいです。
取得難易度は上の2つよりも高いです(合格率は毎年60%ほど)
介護福祉士の取得方法
資格を手に入れるまでの大まかな流れは以下の通りになります。
- 受験資格を手に入れる(複数のルートあり)
- 年に1度ある試験を受験し合格する
- 証明書が届き介護福祉士を名乗ることができる
①の受験資格を手に入れるルートは以下の3つになります。
- 介護福祉士実務経験ルート
- 福祉系高校ルート
- 養成施設ルート
社会人が働きながら介護福祉士を目指すには、介護施設での実務経験3年以上+実務者研修を修了を経て受験資格を手に入れられます。
参考にルート図も紹介します。
(出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)
初めてみる方はいくつもルートがあり分かりづらいかもしれません。要望があれば更に詳しく紹介しますので、コメントなどいただけると嬉しいです。
介護福祉士の費用
介護福祉士国家試験の受験料は15,300円です。
介護福祉士の登録に掛かる費用 介護福祉士国家試験に合格した後、登録免許税9,000円と登録手数料3,320円がかかります。
介護福祉士は合格して登録の手続きをして初めて名乗ることができます。
介護に関わりのある福祉資格
- ケアマネージャー
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
福祉関係の資格には介護系のほかに「相談系」の資格も存在します。ソーシャルワーカーなどと呼ばれ福祉の相談にのり適切な福祉サービスにつなげる役目を持っています。
下記のリンクに詳しく紹介していますので、興味のある方はご覧ください。
お得に資格を取得する方法
ハローワークや転職サービスの活用で資格にかかる費用を無料に!
ハローワークを活用する方法
ハローワーク(公共職業安定所)は、主に職業紹介事業が主な業務で、国によって運営される公的な機関です。そんなハローワークには職業訓練(求職者支援訓練)という制度があります。
この制度は就職・転職を考えている人のために、就職の実現にあたって必要な訓練を実施しています。その中に先ほど紹介した「初任者研修」もあり、条件が合い選考が通れば無料で受講することができます。
数万円ほどかかる研修が無料になるので非常にお得です。
他にも転職するにあたり様々な制度があるので更に詳しく知りたい方は厚生労働省のHPをご覧ください。
※厚生労働省HP求職者支援制度のご案内https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html
転職サービスを活用する方法
転職サービス独自の取り組みで、介護資格を無料で修了(受講)することができるところがあります。
資格の無料取得を取り扱っている代表的な転職サービスが「かいご畑」です。
- 介護職員初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士 対策講座
の3つの資格(介護福祉士は対策講座)を無料で受講することができます。転職+資格の取得を同時に考えている方はオススメしたいサービスです。
《まとめ》転職のため、キャリアのため資格を賢く取得しよう
今回は介護の資格をメインに紹介しました。
介護資格は介護職員初任者研修から介護福祉士まで段階に合わせた資格が整えられています。未経験の方はまずは介護職員初任者研修からじょじょにステップアップしていくことで自信や実績を身につけることができます。
今回紹介した資格以外に福祉に関わる資格はたくさんあります。自分に興味のあるものがあればそちらを目指してもかまいません。
資格は永遠に活かされます。
今回をきっかけに資格取得の計画を立ててみてください。