

- 30・40代でも初任者研修をお得に取得したい
- 自分にあったお金が返ってくる(無料になる)制度を知りたい
介護の入門的資格である介護職員初任者研修(以下、初任者研修)、ご存知の方も多いと思います。
通常の初任者研修だと、スクールによって差がありますが、5~7万円ほどかかるのが一般的です。
それがもし無料で取得できればお得ですよね。
今記事では初任者研修を無料で受ける方法を分かりやすく紹介します。
初任者研修を検討されている方、少しでもお得に一生の資格を手に入れましょう。
初任者研修とは、初任者研修は介護の入門といえる資格です。
修了することで介護の基礎知識・スキルがあることを証明できます。手に入れることで採用時に有利になったり、給与の面で優遇されることもあります。
以前あったヘルパー2級と呼ばれた資格と同等の取り扱いになります。
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記事の筆者について
新卒でメーカー営業を1年半務めるも挫折、紆余曲折あり福祉施設に8年勤めました。その間社会福祉士を働きながら取得しています。
その後、30代で地方公務員に資格枠(社会福祉士)で採用され、後に精神保健福祉士の資格も取得しています。
現在はWEBライターとして活動中。実体験を交えながら有益な情報を伝えていきます。
この記事は3分程で読めるようまとめています。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
《結論》①求職者支援制度②転職サービス③教育訓練給付制度、自分にあった制度を活用しよう
- 仕事をしていない人はハローワークの求職者支援制度を活用
- 介護の仕事を探しており、介護資格も手に入れたい人は無料で資格をとれる転職サービス
- 仕事をしている人は教育訓練給付制度で一部費用が返ってくる
介護職員初任者研修をお得に受ける方法を紹介

方法① ハローワークの求職者支援制度を活用する

- 仕事をしておらず、雇用保険がない人が対象
- 求職者支援制度を活用することで無料で初任者研修を取得することができる
- 全員が利用できない点に注意
ハローワークが取り組んでいる求職者支援制度を活用することで無料で初任者研修の資格を手に入れることが可能です。
「求職者支援制度」とは、雇用保険を受給できない人を対象に、職業訓練によるスキルアップを通じて早期就職を実現するための支援制度です。
初任者研修の講座もこの制度に該当します。利用することができれば《無料で》資格を手に入れることができます。
※詳しく知りたい方は厚生労働省のHPをご覧ください。

求職者支援制度の対象者

対象者は以下のとおりになります。
〇支援の対象となる方(=特定求職者)
求職者支援制度の対象者は、下記のすべての要件を満たす「特定求職者」に該当する方です。
- ハローワークに求職の申込みをしていること
- 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと
- 労働の意思と能力があること
- 職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めたこと
この4つに該当する方が求職者支援制度を利用することができます。
実際の例をもとに紹介します。

- 雇用保険に加入できなかった
- 雇用保険の失業給付(基本手当)を受給中に再就職できないまま、支給終了した
- 雇用保険の加入期間が足りずに失業給付を受けられない
- 自営業を廃業した
- 就職が決まらないまま学校を卒業した
このような方がが該当します。
※最終的な判断はハローワークがおこなうので注意してください。
申し込み方法

- ハローワークでの求職申込、求職者支援制度の説明を受ける
- 適切な訓練コースの選択(今回の場合は初任者研修)
- ハローワークの窓口で受講申込みの手続き
- 自身で訓練実施機関へ受講申込書(ハローワーク受付印が押印されたもの)を提出。
- 訓練実施施設(スクール)での選考
※選考内容:選考試験(筆記試験、面接試験)。面接試験のみの施設(スクール)もあり - 合格通知をハローワークに提出。「就職支援計画書」の交付を受け、就職支援計画を元に訓練開始

方法② 無料で初任者研修を取得できる転職サービスを利用する

転職サービスを活用する方法
- 転職サービスを利用することで初任者研修などの資格を無料で受講することができる
- 無料取得できる転職サービスは限られてるので利用する場合は事前に確認しよう
転職サービス独自の取り組みで、介護資格を無料で受講することができるところがあります。
うまく活用することで、転職先の斡旋をしてもらえるだけでなく、無料で資格を手に入れることができます。
無料取得を取り扱っている代表的な転職サービスが「かいご畑」です。かいご畑は介護資格のスクールも運営しており、その強みを活かし、初任者研修の受講をすることができます。
- 介護職員初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士 対策講座
の3つの資格(介護福祉士は対策講座)を無料で受講することができます。転職+資格の取得を同時に考えている方はオススメしたいサービスです。
方法③ 現在働いている方は教育訓練給付制度を活用

一般教育訓練給付制度で入学料や受講料の一部が返ってくる
- 現役で仕事をしている人も、一定の要件を満たすことで入学料や受講料の20%(上限10万円)が返ってくる(4,000円を超えない場合は支給対象にはならない)
- 雇用保険に被保険者の期間が3年(初めての利用は1年)である方が対象
- 退職した人も一年以内なら利用可能
一般教育訓練給付制度とは雇用保険を受給できる人を対象に、国で指定した教育訓練を受講・修了すると、教育機関に支払った金額の一部が支給される「教育訓練給付制度」のことを指します。
入学料や受講料の20%(上限10万円)が戻ってくるため、たいへんお得です。
一般教育訓練給付制度の対象者
一般教育訓練給付金は、受講開始日現在で雇用保険の被保険者であった期間が3年以上(初めて支給を受けようとする方については1年以上)あることが必要です。
さらに、退職者も利用可能で、退職日の翌日から起算して1年以内(妊娠・出産等の事情がある場合は4年以内)に受講開始することが条件です。
給付制度の対象講座は教育訓練講座検索システムで確認できます。
一般教育訓練給付制度の申し込み方法
一般教育訓練給付金は、お住まいの管轄するハローワークの窓口に必要書類を提出することで申請できます。
一般教育訓練給付金の支給申請期限は教育訓練の受講修了日の翌日から起算して1カ月以内です。過ぎてしまうと受けつけられないので十分注意しましょう。
さらに詳しく知りたい方は厚生労働省のホームページをご覧ください。

《番外編》勤めている職場で資格を取得する手当がないか確認してみる

- 意外と勤めている職場で支援制度があることも。必ず確認しよう
意外と見落としがちなのが、勤めている職場の手当です。
- 「〇〇の資格を手に入れたら○万円の祝い金を渡します」
といった取り組みをしている職場はけっこうあります。「うちの職場にそんなものはない」と感じるかもしれませんが、一度調べてみることをおすすめします。

《まとめ》無駄な出費はもったいない!該当する場合は積極的に活用しよう

今回は介護職員初任者研修を無料で受ける方法を紹介しました。
資格は自分のスキルや意欲の証明の1つになります。
私は7年間ほど無資格で介護の仕事を就いていましたが、福祉学校に通っていた人や国家資格を持っている人との知識の差に大変な思いをしたのと覚えています。
初任者研修は介護資格の第一歩です。
興味のある方は、今回の記事を参考にしていただき、少しでもお得に資格を手に入れてください。
- 仕事をしていない人はハローワークの求職者支援制度を活用
- 介護の仕事を探しており、介護資格も手に入れたい人は無料で資格をとれる転職サービス
- 仕事をしている人は教育訓練給付制度で一部費用が返ってくる